さて、どうしたものか。
前にも似たようなことがあったが今回はレベルが違っていた。

俺は部活終わりの通学路をひた走る。

俺に多大なる衝撃を与えることとなったその原因は学校にて起こった。それは、三時間目の数学の授業の後だった。何とはなしにカバンの中の携帯電話を取りだし開くと新着メールの中に、久しぶりに目にする名前があった。
不動明王。FFIの打ち上げ以来連絡なんてとっていなかったものだから、少し懐かしい気さえした。(ちなみに打ち上げは俺の家でした)一体何の用だろうか。
俺はメールを開くと、心臓が飛び出そうなくらい驚愕した。
『真帝国学園が浸水して当分休みになった(笑)暇だから鬼道クンち遊びいっていい?豪邸だから部屋余ってんだろ。てか今新幹線。明日の昼くらいに着くからよろしく』
ふざけた内容である。
なんて勝手な、とくらくらと目眩がした。俺は頭を押さえて、ぐるぐると思考を張り巡らし始めた。不動が俺の家に到着してから俺が帰宅するまで何時間ある?ざっと計算しても5,6時間はあるだろう。その間の名前の安全は保証できない。そう考えるといてもたってもいられなくなった。

佐久間に源田、円堂ときてよりによって、あの不動。
悪い虫の一言に尽きる。

こんなことなら俺の家で打ち上げなんてしなきゃよかった、と俺は息を切らして現場まで足を急ぐのだった。







prev top next



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -