あれから二人で父さんに相談しにいった。全く情けない、といった顔を父さんにされたが、名前の頑なさを知ると納得したような表情に変わっていった。多分その時の父さんと俺の顔は似ていたと思う。
しかしながら、名前の頑固さは相当のものだった。公立中に行きたくない理由も迷宮入りだった。別に、元いた学校にいけと言っているわけではないのに。名前自身、戻りづらいだろうから。



結局、名前に負けた俺と父さんは、俺が勉強を教える、という事にして妥結した。

お礼やら謝罪やら言ってる事が滅茶苦茶になりながら頭を下げる名前に、怒る気なんてこれっぽっちも湧かなかった。
明日の帰りにでも参考書買いにいこう。

それにしても、名前が学校に行きたくない理由って何なのだろうな。







prev top next



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -