学校帰りに修也の家に寄った。私は修也の部屋に入るなり鞄をそこら辺に放ってベッドにうつ伏せになった。枕から修也の匂いがした。

「何をしてるんだ」

「疲れたの」

苦しくなって顔を横に向けるとさっき放った鞄が綺麗に端に寄せてあった。修也はやっぱりしっかりしている。修也が私のスカートを引っ張った。多分、後ちょっとでパンツでも見えそうだったんだと思う。ずぼらな私と正反対な修也が付き合ってる事が奇跡に感じられた。

「俺も寝たいんだが」

「一緒に寝よ」

すると背中にズシリとした重みが加わった。ベッドが軋む。修也が私に覆いかぶさって来たのだった。隣に来れば?、という意味だったんだけどな。

「重くないか?」

「大丈夫」

「よかった」

正直ちょっと重いが甘えてくる修也はレアなので了承する。修也が私の腰に腕を回して首筋に顔を埋めた。

「いい匂いがする」

こんなに甘えてくるの修也はかなり久しぶりかもしれない。結構サッカーで疲労が溜まってるのだろうか。また圧迫感が増した。

「柔らかいな」

「太ってるって言いたいの?」

「違う。抱き心地が良い」

修也の手がお腹の辺りにきていてくすぐったかった。

「暫くの間、こうさせてくれ」

「満足するまでどうぞ」

修也の息遣いが耳にかかるのがなんとも言えなかった。



(20100923)









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