楽しんだもん勝ち
目が覚めたら、子供が大量に近くで寝ていました。
は?意味わかんねーよ。
と一瞬思ったけれど、隣にいるこの子の名前は和佳子ちゃんだな〜とかこの子は久実ちゃんだ。
などと、勝手に経験していない記憶が近くに寝ている子供の事を判別していた。
あと、自分の境遇、生活、性格なども覚えていた。
生まれてすぐに、日本の孤児院に預けられて、現在7歳。
院長先生の事をよく手伝いする子。
特に誰とも喧嘩しないで仲良くしている。
性格は…今と変わらないけれど、少し猫を被っている。
自分の手を見て、ああ、小さいな〜子供の手だな〜とぼけーっと考えた。
私の頭に何故か叩き込まれているこの世界の私。
というか、さっき適当に入力したチェックボックスの内容じゃね…?
つーかマジでトリップ?いやいや、これは夢でしょ。
少し引き攣った笑みを浮かべながら、自分の手の甲を抓った。
「ッ…!?」
ぃいっつぁい!!
い、いや!痛みのある夢かも知れない!けどこの痛みは本物だ。絶対本物!
「…………はは。マジですか」
暫くの間布団の中でもんもんと考えて、だらしなく声を出した。
…頑張ろう。私が適当だけれど考えた設定。
っていうかチェックボックスの内容は何でかわかんないけど頭の中に叩き込まれてるから大丈夫。
自分の立場は理解したよ。
まぁ、あれだ。
とりあえず人生楽しんだもん勝ちだよね!
夢かも知んないけど、必死に楽しんでみせる!
…まずはこの体の普段の生活に慣れる事が第一だけど。
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