どんな業者だ



私が玄関につくと、直ぐに全員車に乗り込んだ。

車に乗って直ぐに車が急発進して、少し速い速度で走り始めた。

これは速度違反で捕まるのではないかと少し心配したが、全然捕まる気配はなかった。

それから一日程車を走らせ、その間に一人一缶持って来た缶に入っていた食糧を食べた。

しかし、ダドリーはそれだけでは足らず。余っていた缶を余分に食べてしまった。

けれどみんなその事を予測していたので誰も文句を言う事は無かった。

まる一日車を走り続けさせ、やっと止まったと思ったら陰気臭いホテルの前だった。

私はダドリー、ハリー・ポッターと同じ部屋に泊まったが、車の中で眠った所為で眠くならず。
起き上がっていようかと思ったが、ハリー・ポッターが起き上がっていたので狸寝入りを決行した。何時の間にか朝になっていて、結局一睡もできなかった。

一睡も出来なかったまま母さんが呼びにきて、食堂へ行くことになった。

それについて行き、美味しくない朝食を食べた。

ギリギリ食べれるような食事だったので文句は口にしなかったが、こんな食事を出すなんて経営者として終わっていると少し思った。


「ごめんなさいまっし。ハリー・ポッターという人はいなさるかね?今しがたフロントにこれとおなじもんがざっと百ほど届いたがね。あとリチェッタという人にも」


経営者として終わっていると考えていた時に、経営者の女主人がやってきて手紙を出した。

その手紙の住所を見て少し驚く。

…このホテルの住所だ。

ここにはつい昨日来たばかりなのに、どうやって住所を調べたのだろうか。

それに百通も…こんな早く準備して送る事は普通は無理だ。

郵便会社を通してではなく直接置いていったのか?


「ねえ、リチェッタは手紙を読みたくないの?」


考えに没頭しているとハリー・ポッターが話しかけてきた。

考えている事を邪魔されて多少イラつくが、イラついていないように装う。


「そこまで読みたいとは思わないな。ただ、どういう配達方法をしているかが気になるだけだ」


そう私が言い切ると、ハリー・ポッターは何か言おうとしたようだったが、父さんが食堂に戻ってきたので開いた口を閉じた。


その後、ホテルをチェックアウトしてからまた車の旅が始まった。

車に乗って直ぐに今までなかった眠気がやってきて、私は眠りについた。



 

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