くのたまの執着が、ほぼ全て天女様に向かってしまった。

そうなると、大変ややこしい事になる。

女の執着は、男よりも強い所がある。つまり、天女が一人になる時間がないのだ。

引き剥がすのも言い包められてしまうため難しい。

戦忍コースの私が色コースの子に言い包められない訳がない。あちらの方が口がうまいからだ。

これはこれは面倒な事になった。

天女をみんなから引き剥がす…のが第一段階。

でもこれは比較的簡単にできるわ。

第二段階は…そうね。そうしましょう。


「あのね、もんちゃん…お友達、貸してもらっていいかしら?」


「…貸し借り、というものではないだろう。使うか使わないかはお前次第だ」


「そうねぇ…使えるものは何でも使わないといけないものね」


もう一度、天女の色に落ちてもらいましょう。

いいえ、今度は落ちたフリ…かしら?

フリで終わらせる事ができたら、とっても楽ねぇ。


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