て
くのたま側は大変どろどろしている。
私はもんちゃんが、お友達に構ってもらえればそれでいいのだけれど、他の子達は
「天女?はぁ?あの阿婆擦れ…」
「どの毒にしようかしら…それとも…」
とぶつぶつ呟いているのである。
どろどろしている理由は、好きな人が天女に惚れてしまったから、が主な原因。
私も、もんちゃんが天女に惚れていたらああなっていたかも知れない。
天女ではなくて、もんちゃんに向かってだけれど…。
「目を覚ましてもんちゃん!!」
と思いっきり殴りかかっていたに違いない。
数回ボコってスッキリしたらもんちゃん放置するけれどね。
だって私が怒ったのに気付かないなんて、それだけでもうアウトだわ。
スゥっと息を吸い込んで、みんなに聞こえるように、言葉を発する。
「さて、どう行動しましょうか?」
今のくの一クラスは厳戒態勢。
普段の数倍罠を仕掛けてあるから、にんたまは近づけないはず。
にんまり笑ったみんなに合わせて、私もにんまり笑う。
「さぁ、作戦を練りましょう。私達が纏まったら、勝てない敵はいないわ」
六年のくの一クラスで、戦忍科にいるのは私だけ。
実行に移すのは任せてちょうだい。
それにしても、みんなまだまだだねぇ。
好きな人が盗られたからって、そんな考えしてちゃぁ…くの一にはなれないわ。
六年は、色コースに3人くらい。行儀見習いが1人いる設定。
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