図書室
主に下級生に邪魔だと睨まれている女性に、どうしようかなぁーと頭を掻いた。
彼女、自称他称天女様は、うっかり六年のケマトメ先輩が空から落ちてきたのをキャッチしたせいで忍術学園で保護と称した色の道具として飼われている。
だが、その色の授業として使われる対称は下級生であった。
理由は、上級生はもう色の授業をきちんと受け終わっているからである。
でも、対称外であるはずの上級生がコトゴトク天女様の色におっこちてしまった。
計算外だ。
おまえ等何年勉強してんだよ。あきれちまうぜ。
目と目が会えばドキッ☆手と手が触れあえばキュンッ☆という具合にめろんめろん。
一応委員会には出てはくれるけど、前と断然違う仕事量に下級生の負担&不満が溜まるわ溜まるわ。
そしてその不満を四年で唯一色にハマッていない俺に言うのは筋違いじゃなかろうか。
「そー思いません?中在家先輩」
ゲッソリとココ一ヶ月で痩けた頬をさわりながらグチる。
中在家先輩は黙って頭を撫でてくれた。やさしい。惚れてまうやろー
六年で色にかからなかったのは中在家先輩一人で、五年では不破先輩一人。
つまりは図書委員は誰もひっかからなかったという事です。
ちなみに不破先輩は五年のしりぬぐいのために頑張っているので不在。
俺も四年のしりぬぐいのためにこれから頑張らなければならないので不在になります。
「中在家先輩、多分俺、明日図書委員会来れないと思うんでよろしくお願いします。明後日はきますんで」
「…大丈夫だ。明日は不破が来る…明後日は俺はいないから頼んだぞ」
「了解です」
図書室を出て、廊下を進む。
これから会計委員会に行ってきます。三木、我に返ったら覚えていやがれ…俺は根に持つタイプだかんな…。
四年ろ組図書委員 同室者 田村三木ヱ門
スペック
一・二年の時は用具委員 三年の時は会計委員。
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