BASARA
2011/10/10 02:02

相手はお嫁様(死去)の、かすがの爺様な、爺。


自分の娘からかすが(幼児)を預かって育てていくのんびりストーリー。
容姿は上の下。けど騒がれるタイプではなくて、あ、あの人かっこいいねー。で終わるタイプ。地味なイケメンだった。
別に結婚とかするつもりではなかったが、お嫁さんに、ひたすらアタックされてゴールイン。尻に敷かれた訳ではない。
かすがをかわいがる話にしたい。
山の中に住んでおり、日々地味に暮らしている。
家事のレベルは高い。


因みに抜け忍。お嫁様は、傾国の美女で、お姫様だった。傾国過ぎて色んな国がお嫁様を奪おうと戦争ふっかけてきてやべぇって状態だった。
そんな状態でもずっとお嫁様は主人公にアタックされていた。
お姫様相手だから、ハッキリ言えなかったし、見た目は興味なかったけど、性格良い人だから気分は悪くなかった爺様。
城の周りは真っ赤。火がついてる。お嫁様を守るために満身創痍な爺様。自分の血も、姫様を奪おうとやってきた相手の血もついてドロドロ。
そんな爺様に近づいてきて、ささやくお嫁様。

「ねぇ、あなた。わたくしは本当にあなたを好いておりますの。どうせこの城は落ちますわ。わたくしと夫婦になってくださいませ」

何も言えない爺様。
もう、とっくにお嫁様の父上は死んでいたので、契約は切れていた。
城は燃えている。逃げても誰も追ってこないだろう。だって、追手はこの手で切り落とした。
ささやいてくるお嫁様の切なそうな表情に、ころりと落っこちまして、爺様はお嫁様と二人で逃げました。
誰も来ないような山奥に住んで、子供が二人生まれる。男の子と女の子。女の子が三歳になったら、お嫁様は儚くなってしまいました。
子供たちは、お嫁様そっくりで、傾国の美男子&美女。
息子は父と同じ忍になる!!と言って修行に出て、娘は自分の綺麗過ぎる顔にコンプレックスを抱いていました。
美しすぎる。他の人と違う。なぜ?
そう思いながらも、娘は近くの村の豪族と恋に落ちて結婚して行きました。とても幸せそうに笑うので、爺様は嬉しく思います。
何年か経ちました。
娘が現れます。年々お嫁様と似てくる娘に、爺様は懐かしい気持ちです。
おや、子供を連れています。それは?

「鬼子はいらないのです」

金色の髪の毛を持った、女の子でした。
あぁ、そういえば、お嫁様の母上は金色の髪で、蒼い瞳をしていました。
人と違う事を嫌う娘です。ただでさえ美人なのを気にしていたのに、この色が生まれてしまったら…気に病むでしょう。
豪族の旦那様ともうまく行かぬようになったとのこと。鬼子を捨てれば、もう一度前と同じに戻ると娘は言った。
きらいきらいきらい。そういう娘ですが、やはり自分の子です。愛していない訳がありません。けれど、旦那様を愛しています。
殺すなんて出来ません。
それを感じとって、鬼子を引き取りました。娘はもう、一生ここには来ないと言います。それでいい、それがしあわせへの最良なのです。
娘を見送って、鬼子を見ます。

「はじめまして、こんにちは。私はお前の爺だよ、今日から共に暮らそうね」

怯えている表情に、きまずくなりましたが、一緒に暮らしましょう。爺は、お前を愛するよ。




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