まずい
2013/08/22 21:52
うちのお母さんは、
料理下手。
味覚音痴…の気が若干あるのではないかと思うほど、微妙にすさまじく不味い。
次女
「久々におばあちゃんの作ったカレー食べたけど…なんでお母さんの作ったカレーはあんなにクソ不味いのかな?」
先週、両親不在の折りに呟いた次女の台詞。
ちなみにお母さんのカレーは、具がみんな固いうえに、ニンニク入り(けっこう入ってる)だ。
基本的に、ちゃんと熱をいれないし、味つけはめちゃくちゃ濃いか薄いかのどちらかだし、そもそも材料が時々あり得ないモノだったりする。
それがお母さんクオリティ。
私も料理はしない方だけど、お母さんの料理が不味いと感じてることは、まだ舌は正常なのだと思いたい。
別に私の料理は不味いなんて言われたことないし。
んで、最近の夕飯メニューは決まってトマト・枝豆(虫食い)・モロコシ・キュウリが出される。
みんなうちの畑で採れたものなので、どんどん消費していきたいのは分かるけど…。
もう料理してないの。そのままか、ただ茹でただけ。
レパートリーが少ないうえに、食事内容をなかなかローテーションさせないのも、不評の一つだ。
もう毎日これだから、お母さん以外みんな飽き飽き…誰か助けて。
そして今日、ついに爆弾が落とされた。
母
「あのお化けオクラ、どうやって調理しよう…」
ジョウロ
「……確か、去年も同じの採れたろ。どうにかなるよ」
ちなみにこれは前座の会話だ。オクラはこの時、まだ放置された。
本番はこの後。
夕飯に出された汁物…。
ジョウロ&次女
「「……ナニコレ」」
《キュウリと白菜とマロ●ーの汁》
人生初、あったかいキュウリだった。
しかも、盛り上がるくらい大量に入れられている。
というか、なんかキュウリがデカイ。
銀杏切りなのに、なんか普通のキュウリほどの大きさだ。
そしてかなり厚い。
ジョウロ
「……ズッキーニ?」
母
「ううん、キュウリ」
次女
「……冬瓜(とうがん)?」
母
「ううん、お化けキュウリ」
※モロコシは普通サイズ。
どうしよう。
でかいキュウリって美味しくないんだよな。というか冬瓜のスープもいつだったか食ったけど微妙だったような。待て待てそもそもあったかいキュウリて…。いやいや確かどこかにキュウリのあったかい料理あった。気がする。
そんな悶々とした考えが頭を埋める最中…。
次女
「…………」
ジョウロ
「ああああ!不味いものでも大抵は『食べ物に罪はないから』と食べる健気な次女が…フリーズしている!!」
しかし私は、次女が口にしたのならば私もと、口に運んでみた…。
吐
いてはいない。ギリギリ。
まず感じたのは、やはり不可避だった壮絶な違和感。
いつもの小気味よい食感はどこへやら。デカイせいもあって非常に不愉快な食感がする。
あえて長所をあげるならば、味は至ってキュウリだけだというところか。スープもマ●ニーも基本無味、白菜も時期外れとあって微妙な味。
まあそのおかげで多大な違和感が発生しているものと思われるのだが。
そして止めに、スープにとろみがあることだ。
片栗粉を使ったのだろうが、おかげで違和感が気持ち悪さへと進化してしまっている。なんたること。
ジョウロ&次女
「「ごちそうさま…」」
なんとか完食を成し遂げた姉妹。
しかしそこに浴びせかけられた母の台詞に、私たちは恐怖した…!
母
「このお化けキュウリ、後まだ二本もあるんだよね」
頼む母さん、もう二度と変なチャレンジなんてしないで、味噌といっしょに生で出してください。
そもそも貴女、漬物やサラダさえ微妙…いやもう文句言わないから。
(´;Д;`)
余談。
最近の三女は、毎日夜9時まで劇の練習でいないので、夕飯はいっしょじゃないのです。本番がもう今週末なんだって。
よかったな三女。
母さんの作る夕飯、食べれなくて。
お姉ちゃんたちはそろそろ、君の作る夕飯が恋しいよ…。
(姉二人がバイトのため、少し前まで夕飯当番は三女だった。今は会社を辞めた母さんが夕飯を…)
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