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郭公

2013/06/06 09:31


【カッコウ】
九州以北の林やその周辺、草地に飛来。夏鳥。
ノビタキ、モズ科、ホオジロ科、オナガなどに托卵する。


…どこの図鑑にも、こう書かれているカッコウさん。

じゃあ、


うちの住宅街で延々と鳴り響いているカッコーという鳴き声は、カッコウじゃないのだろうか。


…いやでも間違いない。あれはカッコウさんだ。
鳴いてる姿見たし。
毎年来てるし。

いやでもさあ、カッコウっていったら「静かな湖畔の森の…」とか、牧歌的な鳥のイメージがあるじゃない。

なのに約70m先の神社からカッコーカッコーと、まるでお経のように鳴き続けているんだよ!
一回数えてみたら、アイツ休みなしで100回くらいカッコー鳴いてたよ!
いくら鳥好きの私でも、ヘッドホンするくらい殺意が目覚め始めてるよ!


しかしこのカッコウさん。なんでわざわざ街中の住宅街、そして神社の木々まで降りてきたのか。
確かに田舎っちゃ田舎なんだけどさ…。

調べてみたところ、数十年前までは長野県内において、ホオジロが主な托卵相手だったらしい。
しかし現在、ホオジロはカッコウの托卵を見破るようになって、ホオジロを専門の相手にしていたカッコウの一派を滅ぼしたとか。
すごいなホオジロさん。

んで、1970年ごろから埼玉県や長野県で、新たにオナガを相手にする一派が現れた。
オナガというのはカササギの仲間で、黒いベレー帽に水色の翼と長い尾が特徴の鳥だ。普通に住宅街にも来ている。(西日本には生息してない)

…つまりうちの近所のカッコウさんは、オナガを相手にしている一派なのか。
どうりで最近、オナガさんがやけにうるさい訳だ。

しかしオナガさんは、カササギと共にカラスの仲間。めっちゃ賢い。
今ではカッコウを撃退したり、カッコウの卵を見破って捨てたりしているらしい。

対するカッコウさんも、オナガの卵に類似させるよう、短期間で進化するかもしれないらしい。
ということで、日本のオナガとカッコウの関係は、今世界的に注目を浴びている。…さすがに本当だろうか、コレ。


ともかく、そんな生存と繁殖をかけた戦いが、うちの70m先の神社にて行われていると思うと、かなり胸熱ですな。
しかもあの神社、今チゴハヤブサさんが営巣していて、カラスとの戦いも繰り広げられております。

至って平和そうな住宅街でも、少し目線を変えればそこは戦場なんですね…。


なんだかんだで、7月に入ればカッコウさんもいなくなりますしね。
もう一ヶ月のガマン…いや無理です。
オナガさん、さっさと撃退してくれませんかお願いします。



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