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「デミッデミッ♪ デミデミッ♪ デミグラスッ、ハンバーグ!」
「なんだよ、その歌は?」
「なまえちゃん作詞作曲デミグラスハンバーグの歌で〜す。……ほいっと。よしよし、よく焼けてる」
「へぇ、上手いもんだな」
「でしょ〜。あとは蓋をして火が通ったらハンバーグ自体は完成です!そこからソースをチャチャッと作ったら食べれるよ〜。うう、お腹空いた」
「悪いな、疲れてんのにやらせちまってよ」
「ん?そんな事ないよ、カミュだって手伝ってくれたじゃん。ひき肉捏ねるの」
「まあ、そうだけどよ」
「形綺麗だし上手だと思うよ」
「……そりゃどうも」
「む、照れてる?」
「んなこたねぇよ」
「え〜?」


「というわけでデミグラスハンバーグ定食が完成しました!いただきます!」
「……」
「……」
「……いただきます」
「よしっ!」
「これ、ほんとに毎回言ってんのか?」
「言ってるよ〜。命に感謝するんだよ。カミュの世界にはこういうの無かった感じ?」
「まあ…いや、どうだろうな。オレが聞いた事がないだけで、やってる奴はいるのかもな」
「ふーん。ねえ、カミュが居たロトゼなんとかって世界にはさ」
「ロトゼタシアな」
「そうそれ。そのロトゼタシアって世界にはどんな植物とか料理があったの?」
「どんな…どんなって言われてもなぁ。この、ハンバーグとかいうやつは食べたことは無かったけど、野菜とかならだいたい同じなんじゃねえか?」
「そっか〜」
「……」
「……」
「……なんかもうちょっと言うことねえのか?」
「いや、だって。大体同じなら口に合うし大丈夫かなって。私が知る料理が口に合わなかったらなんか申し訳ないじゃん」
「別にそこまで気にしなくてもいいぞ。出されたモンは食うし。……つーか、お前が作る料理は美味いし」
「おお…それなら良かった。でも、早く元の世界に戻れるといいね」
「……ああ」


デミグラスハンバーグ定食、お味噌汁と白米付き。
カミュはフォークとか使ってると思います。

2019/10/14