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「ねーえ半田ちょっと聞いてよ」
「……絶対ろくな事じゃねえだろ」
「そんな顔しないでさー、聞いてよ聞いてよー」
「はぁ…ったく何だよ。こんな暑い時に」
「暑い時だからこそだよ!!!!」
「うるさっ!?いきなりどうした!?」
「そう!暑いんだよ!!!暑い!!!暑い!!!」
「わかった、わかったから!早く言え!」
「よろしい。…あのさ、最近さ、夏だし暑いじゃん?」
「おう」
「だからアイス食べたいなとか思ってたのよ」
「おう、それで?」
「でさ、2日前の練習でさ?そんなことを思いながらみんなの練習を見てたんだけどさぁ」
「………」
「そしたらさ、豪炎寺が丁度視界に入ってきて」
「……おう」
「あの白い頭がソフトクリームに見えるようになっちゃったんだよね……」
「………」
「悪気は無いんだよ?でもさ、お陰でここ2日間豪炎寺を見るとアイス食べたくって仕方ないし、お腹が空いてたまらないんだよ。これどうすれば良いと思う?」
「知るか!!俺に言われてもどうにも出来ねえよ!」
「え、見えない?見えてこない?ソフトクリームに……」
「あのなぁ!あの豪炎寺だぞ!そんな風に見えてくるわけ……」
「……」
「……」
「……今見えたでしょ」
「いや、そんなことは…」
「見えたでしょ…甘くて白くて冷たくて…美味し〜いソフトクリームに」
「んん゛っ!」
「駅前の500円するプレミアムソフトクリームに…」
「やかましいわ!あぁー!もう!移っちまったじゃねえかお前のソフトクリームが!」
「…だめだ、これ相談するだけ感染していくやつ…?染岡に風丸、それに半田まで…」
「他にもいるのかよ!?」
「うん……広まっちゃうよ…止められないよ…ごめん豪炎寺…」
「俺、今日の部活で豪炎寺ちゃんと見れねえ……」





半田とアホな会話
この後みんな豪炎寺を見る度にプレミアムソフトクリームを思い出す。


2018/7/13