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「デデーン!見なさいカミュ、これがこたつなのだ!」
「うお…やけに張り切ってんなとは思ってたが...また奇妙なモンを出したな。これがこの間言ってたコタツってヤツなのか?」
「そうそう!実はこのテーブル、裏っ側に暖房具が組まれてるんだよ。それで、この板と脚の間に布団を敷いて電源を入れると…とってもあったかいんだよ〜」
「ふ〜ん、便利なモンだな。けど、本当にあったかいのかぁ?」
「むかちーん!本当にあったかいんだってば〜! ……あっ、でもカミュって暑いの苦手なんだっけ?」
「まあ、そうだけどよ。けどこれは寒さを凌ぐ暖房器具なんだろ?だったら話は変わってくるだろ」
「そっかぁ…そうだね。んじゃ、大丈夫ってことでこたつに潜るぞ〜!ほら、カミュも入った入った!」
「おわっ、おい引っ張んなって」
「ふふふ〜あったかいんだぞ〜」
「あーあー、わかったから。だからそんなに引っ張んなって……」
「ふふふ〜ん」
「…………。」
「おやおや?静かになっちゃって、どうしたんですかカミュさん?」
「確かにあったけえな……こたつ……」
「でしょ〜!!でしょでしょ〜!!っていだだだだっ!」
「あー、くそ。してやられた気分だ」
「いひゃいよカミュー。はなひて〜……うぅ、びっくりした」
「ったく……」
「えへへ、あったかいでしょ。ちょっとした時にこたつに入って寝っ転がると、いつの間にか寝ちゃってるんだよねぇ。こたつの魔力は凄いんだよ〜」
「ああ、こいつは確かに気を緩めてたら寝ちまいそうだな」
「でしょ〜。あ、そうだカミュ、もし夜寝る時寒かったらこたつで寝ていいからね」
「……いいのか?もう色々世話になってんのに」
「別にいいよ。最近寒くなってきたし、これからもっと寒くなるみたいだし、いくらカミュでも寝袋とお布団だけじゃ心許ないでしょ」
「……ああ。ありがとな」
「えへへ、どういたしまして!あっでも寝る時は温度低くして寝てね!暑すぎると脱水症状起こしちゃうから」
「わかったわかった。じゃ、有難く使わせてもらうとするかな」




冬はやっぱりこたつ!
2019/12/24