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「むぐ…」
「おい、なまえ」
「むぐぐ…」
「布団にくるまって何やってんだ?」
「ううう、寒いんだよ〜〜!私の身体は温もりを求めているの〜!」
「寒い?これくらいでか?」
「そうだよ〜!!私は寒いの苦手なんだよう」
「ふーん。ま、今日は少し冷えるけどな」
「冷えるどころじゃないよう…なに、そう言うカミュは寒いの苦手じゃないの?」
「まあな、慣れてるし」
「へぇー、ってことは雪国出身だったりするの?」
「…………」
「カミュ?」
「……まあ、そうだな」
「そっか〜」
「……」
「うぅ…ぬくぬく…ぬくもりが足りない…」
「…ぷっ」
「ん?なによ」
「いや、なんか。布団にくるまってもぞもぞ動いてる姿が虫みたいで面白くってよ」
「うう、笑うでな〜い!」
「ったく、そんなに寒いのか?…うわっ、冷てえ」
「あったか!なんでそんなに手があったかいんだよう」
「何でって言われてもなぁ、自然とこうなっちまってたから説明できねえよ」
「うぅ、羨ましい…ちょっとくらい温もり分けてよ〜お願いだよ〜」
「いいぜ、オレがあっためてやろうか?」
「えっ」
「密着して一緒に布団にくるまったらあったかいかもな?」
「えええっ!そ、そんな待って、心の準備が」
「……ジョーダンだよ」
「むか〜!!!」
「ははは!」
「ううう…もういいもんね!そんな弄んでくる悪いカミュには明日出そうとしてたこたつを使わせてあげないもんね!」
「おい、なんだよこたつって」
「ふーんだ!教えないもんね!せいぜいこたつの脅威に震えていろ〜!そのうちハンバーグの量だって、どうなってるかわからないぞ〜!」
「んな、おまっ、それは卑怯だぞ!」
「ぶー」
「あー……からかって悪かったよ」
「……」
「だから、」
「……じゃ、その温かい手を貸して」
「え?」
「そうしたら、許してあげなくもない」
「……ああ、」




最近こたつを出したので。
2019/12/01