Orijinal | ナノ


何もかもが、遠くて











輝いた日々。

それは全てを謳歌していた瞬間。

色鮮やかな一時は無常にも通り過ぎて、鮮明にも私を遠ざける。










還らない日々。

彩らない日常。

今を嘆いて過去を謳歌する。

それはただ自分が破滅へと堕ちて行く追想でしかない。










過去は全て遠ざかって鮮やかになって行く。

そして現実は色褪せて迫って来る。

それは後に自分を押し潰し、終焉へと誘う。




















絶望の淵に立たされ最期に見た私の世界は、全てが遠ざかって白かった。




















2009,7,28


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