今度はお尻フェチ*

一体何故男の僕なんかを襲おうと思うのか、是非君たちに聞きたい。
確かに細身だけど筋肉は程々についてるし、どこからどう見ても男だ。

乱暴にベルトを外しにかかっているのは赤髪短髪の背の高い子で、右に居るのが女の子みたいな顔した金髪の子、左には眉山から覗くピアスが印象的な青い髪の長髪の子だった。

身に着けている制服も、あまり生活態度が良くないのが分かるくらいには着崩されている。

ちなみに僕の腕は青と黄の二人が左右ホールド中で、ふりほどこうと力を入れてもビクともしない。


「なぁあんたここの生徒じゃないよな?教育実習生か?」

「…っ、用務員です。は、離し、」

「新しい用務員ってあんたか。だってよー、赤井」

「はははっそりゃいいや」


ベルトを外し終えた赤井と呼ばれた彼が楽しそうに笑う。


「外部から来たんじゃ知らないのも無理は無いだろうけどねえ、ここじゃ教師でさえ生徒より立場下なんだよ?」


右隣から耳元に少し高めの声が聞こえてビクリと身をひきつらせた。
赤い髪の男に襟首を捕まれて乱暴に顔を引き寄せられる。


「ぐっ」「お前はそのさらに下。下の下って事だよ」


そのままうつ伏せに引き倒され、すぐに青い髪の子に腕を背中で一纏めにされて冷たい床に押さえ付けられる。
もはや袖だけしか通ってなかった役立たずのつなぎをパンツと一緒に器用に抜き取られて、お尻の肉を鷲掴みに割開かれた。


「!っい、い、やめ…っ、な、」


苦しい体制で首だけ後ろを振り向くと赤い頭が見える。
両手の親指で穴を割り開かれて、そこからひやりと冷えた空気が入り込む。
それが気持ち悪くてお腹に力が入ってキュッと穴が閉まると、バチンッと大きな音を立てて尻を平手打ちされてしまった。


「ひ!」

「勝手に絞めてんじゃねぇよ」

「もー、あっくんてばお尻好きなのわかるけど最近エスカレートしすぎてどん引きなんですけど」

「用務員さんおとなしくしてたほうが良いよ。あんたの事、一番に目付けたの赤井なんだ」


みっともなくお尻だけ上げた格好のまま、僕の顔を見て笑いながら喋っている2人を縋るように見上げる。

痛みと羞恥にヒクヒクと痙攣を始めたそこを、指がお尻の肉に沈むくらい揉みくちゃにされ、穴を開けたり閉めたりを繰り返される。


断言しよう。
彼は変態だ。

しかしそれよりも問題なのは、こんな変態にただお尻を揉まれてるだけなのにジンジンと熱を持ち初める僕の体だった。

このままじゃ、まずい。
見られてるだけなのに興奮しているのがバレたら、それこそ犯してくださいと言っているようなもんじゃないか。


「……っ」


唇を噛んで声を出さないように我慢するけど、赤井の鼻息が吹きかけられてつい反応してしまう。



「…はあ…良いケツだ。」



うっとりと呟く声が聞こえた。




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