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(―新羅に友人なんて言える友達いたんだ)


若干失礼なことを思いつつ、ほんの少しわいた好奇心のままにセルティの肩に手を置いて少し背伸びをしてリビングの様子を覗いてみて、納得した


「いーざーやーぁ…手前……」

「何?シズちゃん。神原さん見て興奮しちゃったの?」

「なっ…!何言ってやがる!?」

「うわっ、シズちゃん顔真っ赤。図星?やだなー」

「2人が菜音とそこまで仲良くなってたなんて知らなかったよ!」

「俺としては神原さんと新羅が名前で呼び合うような仲なことが驚きだよ」


上着を脱いで手当てを受ける折原くんと、手当てをしている新羅。そして何故か冷蔵庫を持ち上げている平和島。

…なんか違和感が無さすぎる三人組だと思うのは何でだろう?いや違和感の塊なのか?とりあえず面白そうなことだけはわかる


「折原くん、知りたいの?君ならすぐに調べられるだろうに」

「今いるんだから、聞いた方が早いじゃない。シズちゃんも聞きたそうにしてるし」

「!べ、別に…んなこと思ってねぇよ!!」


冷蔵庫を持ち上げながらころころと表情を変える平和島は、普通に見てて面白い。本当に飽きないなぁ、なんて。

…それよりいつ出ればいいだろ。タイミングはかるの面倒だし、次に話した人が話終わったら行こうかな

背伸びを止めて、セルティの顔を見上げると、セルティは申し訳なさそうに【あとは頼んだぞ】と打った画面を私に見せた


「まぁ、本人いるんだから聞いてみたらどうかな?折原くんたち、俺の口からより菜音の口から聞きたいだろうしね」


(よし、行くか)

セルティの横を通って一番近くにいた平和島の隣に移動する

新羅のセリフがなんだかタイミングがいい感じだし、話しちゃえ


『新羅とは幼馴染みみたいなものだよ』

「「「!」」」


そう言うと、3人とも揃って驚いたように目を見開いた



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