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「あんたは本当に周りに興味を持たないんだから…」

『?』


やれやれとでも言うように悠莉は頭を抱えると、私をじっと見てきた


「いい、菜音。折原臨也は危ない奴よ。なるべく近寄らないことを私はおすすめするわ」

『ふーん…』

「あいつ、入学してから女子生徒をたぶらかしてはどっかに連れていってるらしいの」

『ほぇ〜』

「それに毎日と言っていいほど平和島静雄と喧嘩して暴れまわっているの。校内で壊れてるものがあったら折原と平和島の仕業で間違いないわ」

『なるほどー』

「ちゃんと話を聞きなさい!」

『ぎゃあっ!?』


意識の半分以上を食べているメロンパンに向けていたことが、悠莉にバレてメロンパンを没収された。


「いい菜音。くれぐれも深く関わらないようにしなさいよ?」

『はーい』


適当に返事してメロンパンの方に手を伸ばせば、悠莉呆れ顔(何回目かな)でメロンパンを返してくれた

もしゃもしゃと返してもらったメロンパンを頬張りながら考える

人間、危ないよー。とか、近づいちゃダメよー。とか言われるとやりたくなるんだよね

最後の一口を飲み込んで、ちょっとだけ考えた

(まじねみぃ…)






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