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文化祭が終わってから､風間先輩と沖田先輩は変わった､気がする
文化祭前にもちょくちょく千鶴に会いに僕らの教室に来ていたけれど､最近は毎時間ごとに来ている気がする
「伊織､千鶴ちゃん｡遊びに来ちゃった」
『あ､沖田先輩』
沖田先輩は教室に入り込んでくるなり､僕に後ろからのしかかってくる｡まぁ別に潰れるほど重いってわけでもないから､放っておくのだけど
沖田先輩がこんなことをしはじめた理由はひとつしか浮かばない｡
沖田先輩はきっと…
(文化祭の千鶴のあの可愛い姿に惚れ直して､早く手に入れるために猛アタックしてるんだろうなぁ…)
文化祭の千鶴の可愛さは尋常じゃなかった｡あれは天使｡エンジェル｡お持ち帰りしたくなる男子生徒の気持ちはよくわかる
てか､僕が千鶴をお持ち帰りしたい｡千も平助も誘ってゲームとか､勉強会とかすっごいしたいと思う
風間先輩も前よりも僕らの教室に顔を出すようになった｡
風間先輩は､沖田先輩と少し戦略が違うらしく､千鶴じゃなくて僕だけを呼ぶ｡
それで放課後お茶のお誘いをしてくる｡まだお誘いを受けたことは無いけれど､きっとアレだと思う｡
押してダメなら､引いてみろ｡だ
きっと風間先輩は僕を使って千鶴に嫉妬させようとかそんなことを考えているんじゃないかと
沖田先輩も､風間先輩も頑張ってるなぁと思う｡だかしかし｡恋とはなかなか上手くいかないもの｡
(先輩たち頑張ってるけど､千鶴が好きなのは土方先生だしなぁ)
僕は千鶴が幸せならそれでいいので､先輩２人にはとりあえず心の中で合掌した｡