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「結局、決まらなかったね」
『そーだねぇ…。どれもなかなか面白そうだったけど』


伊織ちゃんは、ふふっと小さく笑った。

あのあと出てきた案は、王子様喫茶(王子役伊織ちゃんのみ)、伊織ちゃんの写真展、伊織ちゃんとの握手会とか…、とにかく伊織ちゃんメインのものだった。でもそれは全て伊織ちゃんが『皆がメインで出来るのがいいなー』って苦笑いで言ったことにより全部却下になった

そして、結局何をやるかは決まらず、また後日話し合うことになってしまった。


『まぁ、時間はあるしゆっくり考えればいいんじゃないかな?』
「…そうだよね!」


伊織ちゃんの言葉に私は笑顔で頷いた。そうだよね、焦らないで皆で協力してやれば大丈夫だもんね!

2人で顔を合わせて笑い合っていると、通りかかった先生が私たちに声をかけてきた


「あ、お前ら丁度いいところに。これを生徒会室に持っていってくれないか?」
『…!生徒会室、ですか!?』


先生の言葉にキラリンッと伊織ちゃんの目が輝いた気がした。


『行きます!行かせてください!』


伊織ちゃんはものすごく眩しい笑顔で先生から資料を奪い取ると、私に『一緒に行こう?』と微笑んだ。…、伊織ちゃん可愛い…!

私が頷くと伊織ちゃんは、『やった!流石千鶴!マイハニー!』と私を抱き締めた

マイハニーは伊織ちゃんの方だよ!本当に可愛いなぁ…!

そんなことを思いながら、私は伊織ちゃんの生徒会室に向かった




 



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