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「嘘だろ…リオが女とか…」
『うん残念ながら本当』


ガクリ、項垂れる平助に苦笑い。そんなに僕が女なことがショックなのかそうなのか


「それなら何故、そのようにややこしい格好をしているんですか」
「いくら言ってもこいつが女子の制服着ねぇんだよ」
「それって男装趣味があるってこと?」
「知るか」


不思議な視線が一気に集まる。


『…愛する者に愛される格好をしているだけですが?』


まぁ、そういうのはあまり気にしない質なんで、しれっと答えるんだけどね


「…はぁ?意味わかんないんだけど」
『女の子とは優しく愛でる存在だよ。言わば女の子はみな天使。』
「……」
『その彼女達に尽くし、あわよくば愛されるのが僕の生き甲斐』
「へぇ」
『僕がこの格好してる理由はそれ以上でもそれ以下でもないけど…』
「けど?」


ちょっとためてから、僕は緩く笑って言った。


『…男子の制服のが楽ってのもあるんだよねー』

「「「…」」」


今度は呆れたような視線が集まってくる。え?なんでかな?僕変なこと言ってないよ?


「…お前、そっちが本音だろ」
『…ふふっ、さぁ?』


困ったときは笑って誤魔化す。これ重要ね。そのまま笑っていると千が「はぁ」とひとつため息を吐いた。


「伊織はこんな奴なのよ。…千鶴ちゃん、伊織、帰りましょう?」
「あ、うん!」
『はーい!』


そのあと、先輩方はそれぞれ部活や仕事に戻っていった。

平助と斎藤先輩、沖田さんは土方先生により大変な目にあわされたとさ。(後日平助談)




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