二人だけの浴槽、桃色な君



「止めてって、馬鹿!」

「本当に?」

「本当だってば!」


いつの間にか俺と菜音以外誰もいなくなっていた

もうやりたい放題だよね。まぁ他に人がいても気にしないんだけどさ

だから、今、俺は菜音に後ろから抱きついています。つまりさっきの状況維持ね

もう…、たまらない
触り放題なんだよね、これが


「菜音、柔らかいね」

「〜っ!」


―ガンッ


「うがっ!?」


顎に衝撃が走った。
後ろに倒れ込む体
バシャン、と白いお湯が飛び散る

お湯に沈む前に見えたのは、ほんのり染まった君の頬。


―二人だけの浴槽、桃色な君

(俺はいろんな意味で真っ赤)

20120128



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