濁り湯と君の卑猥な相性
混浴になっている露天風呂へと一人で歩く。
菜音もそこにいるといいんだけどなぁ…
菜音は確か露天風呂が好きだった気がする
真っ白な湯煙に包まれた、菜音。
想像するだけで、本当に何日間かの夜は過ごせそうだ。
淡い期待を抱きながら、露天風呂への扉を開ける
菜音いたらいいなぁ…
「…、!」
―いた。
菜音が、いた
想像していた通り、湯煙に包まれている菜音が、いた
白い濁り湯につかる菜音は、想像していたよりもずっと、ずっとやばい
濡れた髪の毛が、しっとりと細い首筋に張り付いていてひどく扇情的だ
「〜♪」
まだ、俺に気付いていないらしい菜音は楽しげに鼻唄を歌っているのが聞こえる
でも、もうそれは今の内
今からは俺が好きにさせてもらうから。
―濁り湯と君の卑猥な相性
(もう止まらない)
20120127
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