くるくるふわふわ
『かいいいい!』
「うるさい」
カードを見つめる櫂の名前を半ば叫ぶように呼べば、いとも簡単に切り捨てられた
でもいつものことだから気にしない!
正面の席を借りて櫂に今度は小声で話しかける
『櫂さん。聞いてくださいよ』
「…また三和とのことか」
『…うん』
なんだかんだでカードを置いて話を聞く体勢になってくれる櫂は本当にいい男だと思う
『どうすればいいのかな…。』
「いっそ、もう告えばいいだろ」
『うぇー…この希望が無い状態で?』
「充分あるだろ」
『そうかな…』
「家、行ってるんだろ」
『でもゲームやりにだよ?色気も何もないよ…』
「状況を変えたいなら行動しろ。そしてイメージしろ」
『…わかった。頑張ってみる』
「今日も行くんだろ、ゲームしに」
『うん』
「…頑張れ」
『!ありがとう』
櫂に背中を押され続けてはや1か月。
菜音、腹をくくって三和に告白いたします。
(…あぁ、でもやっぱり)
(もう相談にはのらないからな)
(はぁい…)
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