迷子の迷子の



(…やばい)


鞄片手に私はマンションの入り口で立ち尽くしていた。

今は8:15。
登校時間である。
だけれど私は登校できない。
何故かって?そんなの…!


(後江高校ってどこにあるんですか…)


後江高校の場所がわからないんです。ってか地図とか書いといてよ。無駄に腹立つ手紙はあったのに地図がないってどういうこと!?

学校の場所も昨日の内に把握しておけ、とかそんなの無理だろ

誰か同じ制服の人通んないかな…。

きょろ、と周りを見ると、元気のいい金髪が目に入る


(あの制服は…!)


チャンスだ!私はその人の元に考えるよりも先に駆け寄っていた。


『あの、後江高校への行き方を教えてください!!』





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