ばかか、そんなんじゃない!




「ギルバート君って、ナノン君のこと好きなんですカァ?」


ブレイクの発言に口に含んでいた紅茶を吹き出しそうになった。

原因を作った張本人は目の前で「うわー、汚いデスネェ」っと嫌そうな表情を浮かべている。

誰のせいだ…!

ぎっと睨み付けてみるけれど、ブレイクは全く気にしないでむしろニヤニヤしながらオレを見てくる


「そんなに必死になって…。本当にギルバート君はわかりやすいですネ」
「はぁ!?」
「いっつもナノン君のこと見てるじゃないですカv私の目は誤魔化せませんヨォ?」
「なっ…!見てない!!」


ブレイクからばっと目を反らすと、たまたま視界に入ってきたナノン。オレの視線に気付いたのか、ナノンはへらりと笑顔を浮かべた


「―っ!」


なんだか心臓が激しく脈打ち始めて、慌ててナノンから視線を外せば、ブレイクが「わかりやすすぎですヨ」とオレを笑った


ばかか、そんなんじゃない!
(顔が赤いのは怒っているから)




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