縛る



「菜音は僕の許可無しに外出しないで下さい。」


僕は菜音にそう告げた。理由は簡単。櫂のところに行かないように釘をさしたかったから


「えー、嫌だ」


当然の如く不満げな声を上げる菜音。僕だって菜音が嫌がるようなことがしたいわけではないんです

だけと、そこまでしても君には傍にいて欲しいんです。


「菜音、これは僕からの命令です。破ったりしたらどうなるかわかりますよね?」


威圧感に弱い菜音は渋々と言ったような表情をしながらも、承諾した。首を軽く縦に振って


「…はーい」

「うん。いい子ですね」


僕は菜音の頭を優しく撫でた。これできっと大丈夫、ですよね…?


縛る

(本当にまだまだ足りないけれど)

20120202



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