「あの、どうしてここにあなたが…?」


恐る恐る、と私に話しかけてくる男の子の後ろで小学生くんが唸ってる。

それはどうでもいいとして、私にはさっきからの疑問がある

…なんでこの子たち、私のこと知ってるみたいな感じなんですかね。まぁどうでもいいか


「んー、と。君の質問に答えると人探しに来ました」

「そ、そうなんですか…」

へら、と笑えば男の子は、ほっと息を吐く。え、私侵略者とかそんなんだと思われてたんですか?


「嘘つけ!お前どうせスパイに来たんだろ!!」


男の子の後ろにいた小学生くんが飛び出してきて、いきなりそう言った。


「…スパイ?あぁ、かっこいいねー」

「やっぱりお前、スパイだったのか!お兄さん、下がっていてください」


何故か小学生くんに、むちゃくちゃ睨まれている。なんで?身に覚えがないんですけどー

なんか、この子話してても、意味無い気がする


「スパイネタはいいんで、櫂いませんかー?」

「!か、櫂君を探してるんですか?」

「うん。櫂に会いに来たの」


櫂はどこにいるの?、と笑ったらなぜか周りから攻撃的な視線。えっ?


「櫂君はFFには戻りません!」

「え、うん。知ってるけど?…戻りませんってことは櫂、どこかのチームでヴァンガード続けてるんだ」

「え、あ…?」

「よかったー、櫂やっぱ強いしヴァンガード好きだもんね。やめてるわけないか」


うん、なんかすっきり。
櫂まだヴァンガードやってるんだ。また櫂のファイト見られるんだ!嬉しいな

にっこにこ、と笑う私に不思議がる周りの視線。そんなことどうでもいい

そのとき、不意にお店のドアが開いた。


「おっ、何々?皆集まっちゃって?」

「…」


光を浴びて輝く金色の髪と、懐かしい茶色の髪。

綺麗な翡翠色を持った彼は、間違いなく―

翡翠に向かって体が動いた


―再会までの道筋

(君まであと何cm?)

20120128







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