「よし、決めた!」
私は櫂に会いに行く!
レンに見つからないようにそっと!
私は考えた、いっぱいいっぱい、考えたその結果が櫂に会いに行くこと
途中でレンか、テッちゃんに見つかったらそこでお仕舞いだ
だから、私は細心の注意を払いながら静かに部屋を抜け出した
平常心、平常心。
周りから怪しまれないように気を配りながら入り口に向かって歩く
…無駄に広いんだよ!ここ!!
そしてなんとか辿り着いた、建物の入り口。ここから外に出れば櫂に会える!!
そう思って一歩踏み出したときだった。肩にぽんっと手が置かれた
「…!」
ギギギッと、油の切れたロボットみたいにゆっくりと後ろを振り返れば、そこにはアーちゃん。
「スズ、どこかに行くの?」
これは非常に ま ず い 。
「櫂に会いに行くの」なーんて正直に行ったりしたら、絶対にレンのところに強制送還、だ
「スズ?」
不思議そうに私の名前をもう一度呼ぶ、アーちゃん
ここで怪しまれてはいけない!頑張れスズ!
私はアーちゃんに向かって微笑んだ。
そして、外に向かって走り出す
「お散歩にいってきまぁぁぁぁす」
と叫びながら。
―考えた後の行動
(今、会いに行きます!!)
2012028