(わっかんねー…)


ちらり、と白月っちの方を見てみれば、白月っちは今日の授業の復習らしきことをしていた。ホント、真面目っスよね。

もやもや、もやもや。
そんな感じで心に靄がかったような感覚が取れなくて、だんだんとイラついてくる。目の前の問題が解けないのも重なってもう気分はサイアクっス

(…てか、笠松センパイに頼まれたからってなんなんスか)

ほんとは白月っちが勉強教えてくれるって言ったときはちょっと嬉しかった。だけどそれが笠松センパイに頼まれたからって聞いたらなんだかすげー嫌になった

もくもくと問題を解いている白月っちを見ていると、今日の先輩と話していたときの白月っちのことも思い出す。

あの先輩、なんなのかしらないけど馴れ馴れしく白月っちのこと名前で呼んでですげームカついた。

オレなんてだいぶ前から白月っちのこと名前で呼んでないし、呼ばれてもいないのに。

イライラは力になって、ぱきりとシャーペンの芯を折った。


『どしたの黄瀬?』


それが問題が解けないせいだと思ったのか、白月っちが顔を上げてオレを見た。

そして頭に反響する「黄瀬」の文字

そしたらなんだかわからない感情が一気にオレの体を支配して、気付けばオレはその場に菜乃を押し倒していた


20121007






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