屋上にて、昼寝

雲ひとつない、いやひとつはあるな。青い空の下。俺は昼寝をしていた。

そう、していたのだ。


「朔也たーんっ」


こいつが来るまでは。


「…」


とりあえず、寝たフリ。なんでかって?面倒だからだよ。決まってんだろ。

てかなんなんだよ残夏の奴。朝も俺の眠りを無理矢理奪ったくせに昼も奪おうってのかよ。有り得ねぇ


「あーれー?朔也屋上にいると思ったんだけどなー?」


きょろきょろしながら俺を探す残夏。思ったんじゃなくてお前の場合はどうせ見たんだろうが


「せーっかく、誰もいなくなったから朔也と仲良くしに来たのになー」


知るかボケ。
お前となんで仲良くしなきゃいけねぇんだよ。睡眠を妨げる奴はみな俺の敵だ馬鹿野郎

そんなことを考えながらごろりと寝返りをうった、これが間違いだった

足元にあった何かを寝返りをうったときに蹴り飛ばしてしまったのだ。脚長いって不便だなー、別に自慢じゃないけどな


「朔也みーっけ!」

「…」


にっこにこと笑顔を浮かべて近寄ってくる残夏。うざったいことこの上無い。


「朔也、朔也」

「…んだよ」

「はぁ…、朔也今日も可愛いー、抱かせてー!」

「黙れ。死ね。」


飛び付いてくるのを避けて、そう吐き捨てるように言えば残夏は嬉しそうに口端を持ち上げた


「朔也たら…、本当にツンデレなんだから〜。可愛い〜」


起き上がりじりじりと近寄ってくる残夏。しかもめっちゃ笑顔

ある意味恐ろしい。てか恐ろしすぎるだろコレ。

誰か俺を助けてください。








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