×助手
「臨也さん。臨也さん」
「なに?」
「最近、私の物が無くなっていくのはどうしてでしょうか?」
「さぁ?自分で気付かないうちに無くしちゃったんじゃないの?人間の記憶力なんて大したこと無いしね」
「そうなんですかね…?」
「うん、そうだよ」
「…無くなるの下着なんですよね」
「へぇ、下着無くすなんて君の記憶力は相当だ」
「それでですね」
「うん」
「私のこの可哀想な記憶力が言うには…、」
「うん」
「そこの棚から出てるの、私が無くしたのと同じ下着なんですよね」
「……」
「………」
「…い、嫌だなぁ?俺は君の下着を盗むなんてそんな物好きじゃないよ。それって被害妄想だよ重度の」
「知ってますよ。だからさっさとそれ捨てて下さい」
「なんで?」
「盗まれたものを身に付ける勇気なんてありませんから」
「…じゃあ、俺がもらったって問題ないよね!」
「問題しかねぇよこの変態が」
◎title by 君想歌