こんなに緊張したのは初めてかもしれなかった。

昼休みそっと神原さんの様子を伺ってみる。

いつもと変わらずにのんびりとお昼ご飯を食べていた。食べ方が小動物みたいで可愛いとかそんなことをいつも思っていた

そっと神原さんとその友達らしき人間の話に聞き耳を立てていると、話題が神原さんの恋愛について、になった

彼女はあまり恋愛事に積極的で無いことはすでに知っていたから。勿論彼氏なんてものがいないことも

そっと、そっとチャンスを伺う

そして決意を決めた俺は神原さんに話しかけた。


「や、やぁ、昨日ぶりだね。神原さん」


声が少し震えた。かっこわるいなー、俺


「そうですね、折原くん」


でも幸い彼女はそれに気付かなかったらしく、普通に言葉を返してくる