めちゃくちゃにぐちゃぐちゃに世界は回る。
この光の無い部屋に閉じ込められてからどれくらいがたったのだろうか
時間もわからなくなってしまうほどに、長い時間私はここにいる
眠ることも食べることもせずにただ呼吸だけを繰り返す
目を閉じれば瞼の裏側に浮かぶ血だまりと大切な人だったもの
食べ物を目にすれば、からっぱの筈の胃の中から何かがこみあがってくる
もう、何をすることもできなくなっていた。
「菜音、菜音」
部屋に響く大嫌いだった声。もう何の感情も起きなかった。
「今日もいっぱい愛してあげる…」
ただ狂気を宿すその瞳を見つめた
―閉鎖世界
何もかもを閉ざしました