いくら愛を囁いて、抱き締めても、口付けをしても君の態度はいつも同じ
「あら、そう」とでも言うような澄まし顔でそっぽをむく
俺が傍にいたくて近寄れば、逃げていくのに自分が甘えたくなったらすぐに俺の傍にやってくる
彼女の気分でいいように使われているのに、不思議と嫌な感じはしない
気分でも傍に来て、甘えてくれるのがたまらなく嬉しいんだ
頭を撫でてやれば気持ち良さそうに笑ってくれる
その笑顔に何度、激しい動機に襲われたことか…可愛すぎるんだよ
そうして君はまた俺を呼ぶ
「にゃー、」
「菜音、一体どうしたの!?」
だから俺は君のもとへとすぐに駆け付けるんだ
―愛しの君