「…っん、」


強く、深く口付けられる。何度も、何度も息をする暇も無いくらいに

苦しくて、いくら胸板を叩いても離してくれない

じんわりと溢れ出す涙のせいで視界がぼやける


「…っ、はぁっ!」


唇が解放された瞬間、一気に肺に酸素が流れ込んでくる

荒く呼吸を繰り返す私を強く抱き締めながら臨也は、小さく呟いた


「…傍にいて、離れるなんて許さないから」


私はそれに答えるように臨也の背中に手を回して、強く抱きしめた


―縛る、離さない

もう君無しでなんて生きていけないから