高校生になり再び後江に帰ってきた櫂はまるで人が変わっていた。と三和は目の前にいるミナトに話した。

その話に瞬く間に目を輝かせ始めるミナト。何かスイッチを入れてしまったと三和は話したことを少し後悔した

ことの始まりはミナトが櫂に目をつけたことだった。

後江に戻ってきた櫂は昔と違い人と関わることを避けている感じがしていた。

その櫂に三和が親しげに話しかけ、冷たくあしらわれているのがミナトのレーダーに引っ掛かったらしい


『櫂くんはツンデレと化して戻ってきた…!素直になれないけれど本当は三和が好きで仕方ないと言うことか』
「ちげーから。あんまし妄想膨らますなよなー」
『だって…、あのクール櫂くんと話してるの三和だけじゃない。特別な存在じゃんイコール愛する存在だよ』
「おまえの思考回路がわかんねぇ。」
『とりあえず幸せになれよ三和』


三和の話を全く聞かないままにぐっと親指を立てるミナトに三和はその親指を元に戻した


♂♀


「おい、三和…」
「ん?どうしたんだよ櫂」

いつも以上に真面目な顔で自分を呼んだ櫂に、三和は頭に?を浮かべて駆け寄った。

櫂は三和が駆け寄ってきたあと、少しの間黙り込むと意を決したように口を開いた


「桐野って、…その好きな奴とかいるのか……?」
「!?」


思いがけない櫂の言葉に三和は言葉を失った。

櫂の言う桐野はミナトのことだ。ミナトが腐的な意味でなく純粋なヴァンカードへの興味で、櫂と関わっているのは知っていた

だがまさか、櫂がミナトを…!?

三和は動揺を隠せないままに「い、いねぇんじゃねぇかな」と答えると、櫂はほっとしたように「そうか」と呟き、三和に何もつっこむことなく自分の席へと戻っていった

そしてその数日後、三和は櫂とミナトが付き合い出したことを知るのだった。





はろーはろー、はにー
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