『うわー、まじ常夏ですねぇ』
「そーだなぁ、すげー」
さんさんと太陽の光がそそぐもと、Q4とカードキャピタルの常連であるミナトたちは常夏の島へとやって来ていた
『日焼け怖いわー』
さすが常夏、っと言ったところだろうか。ぎらぎらと照りつける太陽の光にミナトは嫌そうに目を細める
「ん?日焼け止め塗ってやろうか」
どこからか日焼け止めのクリームを取り出した三和が、にやっと笑うと、ミナトはそんな三和を冷たい目で見た
『セクハラかよ三和くん』
「なんでだよっ!?」
『女子の肌に触ろうなんて一時間早いんだよ』
ビシィィイ、と効果音が付き添うな勢いでミナトは人差し指を三和に突きつける
「短っ!?」
『三和なんてエミちゃん辺りに手、出してアイチくんに蔑まれてろよ。ロリコンがよぉ』
はんっと鼻で笑いながら、蔑みの視線を向けてくるミナトに三和は、汗を一筋溢して苦笑いを浮かべた
「俺の扱いいつにも増してひどくねぇ?」
『あ、エミちゃんが可哀想だよねごめん』
「俺は!?」
『三和うぜぇ』
「…俺、常夏まできて心折れそうなんだけど……」
『メルヘンにアイ櫂の像を砂で作ろうかな』
「メルヘンの欠片もねぇよ!」
話を全く聞かないままに、砂浜に向かって歩き出すミナトのあとを三和は急いで追いかける
「ミナト」
『…なにー』
「常夏、楽しもーぜ!」
三和のその言葉にミナトは立ち止まると、ふふっと楽しそうに笑った。そして三和の腕を掴んで駆け出した
『当たり前!さぁ、三和!ついてくるがいいよ!!』
「なにキャラだよ」
「…三和、許さん」
「僕もミナトさんと遊びたいなー」
楽しそうに遊ぶ三和とミナトを、櫂とレンは羨ましそうに眺めていましたとさ。
常夏なうっ