▼朝ごはん



「菜乃ちゃん、おはよう!」
『おはよう、さっちゃん』


カーテンを開けて眩しい朝の日差しを室内に取り入れる。今日もいい天気。

布団を畳んで、手早くジャージへと着替える。さぁ、今日も1日頑張りますか。

選手の皆よりも先に食堂に行って、朝食の準備をしていく、って言っても食堂の人が作ってくれたものを並べるだけなのだけど。そしてちょうど準備が終わった頃、食堂の扉が開いた。


「なのっち、おはよーっス!」
『おはよう、黄瀬くん』


一番最初、今日も朝から元気に飛び付いてくる黄瀬くんを受け止める。黄瀬くんの金色の髪は少し濡れていて、あぁ朝練してきたんだなぁって


「おはよう白月、おは朝のチェックをするのだよ」
「おはようございます白月さん。緑間くんは本当におは朝好きですね」
「はよ、朝飯なんだ?」
「なのちん、おはよー。黄瀬ちん邪魔だからなのちんから離れて」


それからぞろぞろと入ってくる一人一人と挨拶を交わしていく。


「おはよう白月さん。」
『おはよう、赤司くん』
「今日も1日よろしくね」
『こちらこそ』


最後に入ってきた赤司くんと並んで、席につけば皆は待ちわびていたように私達に視線を向けた。

赤司くんはそれを特に気にする様子を見せないまま、「いただきます」と皆に許可の合図を出した

これを食べ終えたら本格的に練習になる。

もっと皆のために出来ることを考えなくちゃな、と思いながらソーセージへと箸を伸ばした


(朝ごはん)
20120913



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