▼赤司くん
「おはよう。白月さん」
『おはよう、赤司くん』
朝、下駄箱に着いたらちょうど赤司くんがいた。朝練のあとなのかちょっと髪が濡れてる。
『赤司くん、ちょっと動かないで』
「?」
頭に?を浮かべながらも、大人しくしてくれている赤司くんに近付いて、その肩にかかっているタオルに手を伸ばす
「!、白月さんっ?」
何故か焦ったように名前を呼ぶ赤司くんに疑問を持ちながらも、タオルで濡れてる部分を拭う
そうしたら赤司くんは静かになったけれど、ちょっと顔が赤くなっているように見えた。…風邪か、風邪なのか。それともまだ暑いのか。
『よし、おっけー』
「あ、あぁ…ありがとう」
『どういたしまして。』
靴から上履きへと履き替えて、校内に入る。赤司くんがいるってことは、もう青峰くんもいるのかな
「白月さん、一緒に教室行こう」
『うん。』
赤司くんと並んで教室に向かって廊下をゆったり歩いてく、その間すごく見られていたような気がするのは、やっぱり赤司くんがかっこいいからなのかな…
昨日練習を見に行ったとき、皆に的確な指示を出しつつ、自分の練習もしっかりやってて、すごくかっこよかった
じっと隣にいる赤司くんを見上げてみる。うん、綺麗な顔。
「…白月、さん?俺の顔に何かついてる」
『ついてないよ。ただ…』
「ただ?」
『……うん、秘密。なんか恥ずかしい』
「なんだよそれ」
『気にしないが勝ちだよ、赤司くん』
そう言いながら赤司くんより一歩先に行って笑ったら、どこからかむーくんが「なのちんおはよー」って飛び付いてきて、今度は床とおはようございますした。
(赤司くん)
20120909
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