▼自己紹介




『白月菜乃、です』


じんじん痛む後頭部を押さえながら、ぺこりと頭を下げると「なのちんごめんねー」と「菜乃だせぇ」と言う声が聞こえてきた。

前者はむーくん。後者は…。


『うるさいよ、青、…アホ峰』
「なんで言い直したんだよ。」
「なのちん、峰ちんと知り合い?」
「小学校同じなんだよ、ついでに今もクラス同じだっつーの。…ったく、本当にあの頃は世話させられて大変だったぜ…」
『私がね』
「ちげーよ。俺が、だ。いっつもふらふらしやがって…」
『青峰くんの話はもういいよ。』
「…そうだな。じゃあ軽く自己紹介でもしようか。…大輝」


赤い髪のなんか風流、いやちがう威厳、風格?よくわかんないや。がすごい人がそう言うと青峰くんは冷や汗だらっだら流しながら頷いた。てかこの赤い髪の人って、同じクラスだった気がする

えーっと、えーっと…


『…赤司、くんだっけ』


自信はひたすらなかったけれど、赤い髪の彼は「あぁ」と言って頷いたので合っていたみたい。


「よくわかったね。白月さん」
『同じクラスの人の名前くらい、多少は覚えてるよ…?』


少し頬を緩めると、赤司くんもちょっと笑ってくれて、ほっとした

そのあとは緑間くん、黒子くん、黄瀬くんと自己紹介をしてくれた。さっきぶつかった人は黄瀬くんだったみたい。

黄瀬くんは黒子くんの自己紹介の途中から来たから、私を見た瞬間「あぁ!」って言って駆け寄ってきて、なんだか犬みたいで可愛かった。



(自己紹介)

20120909



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