言われて気づく





『ギル先生!』


オレはその声にびくり、と肩を揺らした。この声は間違いない、あいつの声だ

恐る恐る振り返ってみれば、予想通り満面の笑みを浮かべたナマエがいた

ナマエはいつもいつもオズと2人でオレをからかっては笑って逃げ回る

捕まえたら捕まえたで更にからかわれて、酷い目にあう。

そんなナマエが今、満面の笑みでオレを呼んでいる。これは悪い予感しかしない


「な、なんだナマエ」


自分でも情けないと思うが、若干ビクビクしながらナマエに問い掛ける


『あのね、なんでこんなにギル先生をからかいたくなるかやっと気付いたの』
「あぁ…」
『私ね、ギル先生のこと好きみたいなんだ』
「…はっ?」


ナマエの言葉が理解できずに戸惑う。ナマエ、今オレのことが好きって言ったのか…!?


『小学男子みたいで嫌なんだけど、好きな子ほどいじめたくなるアレみたいな感じなんだ』
「……」
『ギル先生に構って欲しかったと言うか、気にして欲しかったと言うか…』


だんだん声が小さくなっていくナマエ。…可笑しい、可笑しい。

(ナマエのこと可愛いと思うなんて…!)


『ギル先生、好き…』


ちょっとワイシャツの裾を引っ張りながらそう言ったナマエをオレは気付いたら腕の中に引き込んでいた


「…オレも、だ」


言われて気づく

(実は君が大好きなんです)



―――――――
パンドラ再熱
ギル可愛いよギル(^q^)
ブレイクとチェシャもそのうち…w

20120709

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