一方通行
くるくると表情変えて、すぐに笑顔を見せる君。
ボクはそんな君が大好きで仕方ない。
だけれど君が一番の笑顔を見せるのはボクじゃない、別の相手
「名字どうしたのー?」
「あ、残夏さん…」
こんにちは、今にも泣きそうな顔で名字はボクに笑いかける。大好きな彼女が浮かべる表情でもこの表情だけは嫌い
なんでそんな顔してるの、ボクなら名字にそんな顔させないのに…、言いたくても言えないその言葉は喉につまってボクを息苦しくさせる
「また、…何かあったの?」
「何もありませんよ。何もありはしなかったんです…」
ボクに言っているようで自分に言い聞かせている名字の姿は見ているこっちが苦しくなった
見えない見えない、彼女が微笑む未来が、見たくない見たくない、彼女が笑わない未来なんて
想い人に掠りもしないこの一方通行な想い。彼女の想いをねじ曲げてボクに向けられたのならば、皆幸せになれるのかな
「ねぇ、名字」
「なんですか?」
でももし失敗したのならボクは二度と彼女に近寄ることなど出来なくなる
「美味しい、ケーキでも食べに行こっかー?」
甘いもの食べて元気取り戻そう?にっと笑って手を差し伸べる
臆病者のボクはきっと、彼女の想いに触れることなど出来はしない
あぁ、こんな想いさっさと捨てて楽になってしまいたい。だけどそんなこと出来るはずが無い
一方通行で矛盾だらけ、それでも捨てられない面倒な想い
だから今日も君とボクは報われない一方通行をただただ続けていくんだ
一方通行
(結局報われない想い)
意味不りました((
?←主←残夏
20120322
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