ぎゅっぎゅっと



「残夏さん!おかえりなさい!!」

「あっ、名前ただいまー」


赤銅色の長い髪の毛に、黒いうさ耳。それをもつ彼の背中に勢いよく抱きついた。

元気だったー?の言葉とともに残夏さんの手がぽんぽんと私の頭を撫でる

残夏さんが帰ってきたって言ったから、急いで降りてきてよかったわぁ…

ぎゅぎゅーっと抱き締めて、頬をすり寄せれば久しぶりの残夏さんの匂い


「あー、残夏さん大好きです」

「ありがとー、ボクも名前のこと好きだよ」

「じゃあ、じゃあ!抱かれたいくらいに私のこと好きですか?」


そう聞いたらなぜか笑顔のまま固まってしまった残夏さん。

えっ?なんで私なんか言ったっけ?


「ざ、残夏さん?」


ちょっと怖くなって、そろ〜っと残夏さんから手を離すとその手をガッと掴まれた

えっと、残夏さんの笑顔がちょっと怖いんですが…


「名前ー、」

「は、はい!」


私が返事したのと同時に、強い力で残夏さんが私の腕を引っ張った

目の前には残夏さんの黒いスーツ


「ボクはねー、"抱かれたい"んじゃなくて、"抱きたい"くらいに名前が好きだよ」


だからほら、ぎゅー。って残夏さんが私を抱き締めたから、私もぎゅーって残夏さんを抱き締めた


「名前、今日の夜。楽しみにしててねー?」

「?はい」


その日の夜。
何があったのかはまた別の話。


ぎゅっぎゅっと

(君の温もり堪能させて?)

初残夏!\(^q^)/オワタ

20120220

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