お兄さんの困り事




私は今とても困っている。
その原因はというと、私の妹である名前の行動である


「兄上ー、私のいちごオレどこー?」

「冷蔵庫の中に自分でいれていただろう!」

「そーだっけ?ありがと」


上の会話では、別に私が困っているようには感じないだろう。しかし、私はもうすでにかなり困っている

なぜなら今の名前は風呂から上がったばかりなのだ

そして、その体にバスタオルを一枚巻いただけの状態で私の前を彷徨いている


「名前、せめて服を着てから出てきなさい!一応女でしょう!?最低限の恥じらいを持ちなさい!」


このセリフを私は今まで何百回言ってきたのだろうか。あぁ、頭が痛くなってくる


「別にいいでしょう?兄上しかいないんだから」


そしてその度にこのセリフを返されたのは何百回目だろうか

名前は、兄の私が言うのもあれだが、美しい

私のストライクゾーンに入る程の可憐な美少女である

それが、魅惑的な身体を晒しながら目の前をぶらついていたら、肉親と言えどもキツいものがある


「とにかく、私の前だろうとなんだろうと服を着なさいっ!!」


最終的に私ができることは、名前に自分の上着を投げつけることだけ。


お兄さんの困り事

(私を無意識で誘惑するな!)

20120129

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