母的兄さん
「おい、名前」
「ん?なに」
「ほら。」
「ありがとー」
朝ごはんのトーストにかぶりついていると、お兄ちゃんがハンカチを差し出してきた
それを受け取り制服のポケットにしまう
そして、トーストの残りを口に入れる
「ん、ごちそうさまでした」
立ち上がればすかさずお兄ちゃんが近寄ってきて、ティッシュで口の周りを拭う
「食べかすついたままだった」
「あ、うん」
そして、学校に行こうと家のドアを開ければ
「忘れ物ないか、リボン曲がってる」
「あー、はいはい」
お兄ちゃんは細かい。
きっとお母さんよりも。
―母的兄さん
(いろいろ細かい)
20120131
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