母的兄さん



「おい、名前」

「ん?なに」

「ほら。」

「ありがとー」


朝ごはんのトーストにかぶりついていると、お兄ちゃんがハンカチを差し出してきた

それを受け取り制服のポケットにしまう

そして、トーストの残りを口に入れる


「ん、ごちそうさまでした」


立ち上がればすかさずお兄ちゃんが近寄ってきて、ティッシュで口の周りを拭う


「食べかすついたままだった」

「あ、うん」


そして、学校に行こうと家のドアを開ければ


「忘れ物ないか、リボン曲がってる」

「あー、はいはい」


お兄ちゃんは細かい。
きっとお母さんよりも。


―母的兄さん

(いろいろ細かい)


20120131

[ 7/11 ]
[] []
[list][bkm]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -