雨の日も変わらず




「うわぁ、降ってきたねー」

「そうですねー」


窓から外を見れば、ザーザーと大粒の雨が街に降り注いでいる

突然の雨に、通行人たちは駆け回りながら雨を凌げる場所を探す

とっくに部屋にいる俺達は面白可笑しくそれを眺めていた


「きっとこれは酸性雨ですね。あの人将来危ないですね」


10年後には毛根死滅なう、です。などと物騒なことを平然と言い放つ名前に苦笑いを浮かべる


「そういうことを言うもんじゃないよ。名前」

「我はふさふさですので。問題はありません」


ぴょこっと名前は俺の膝から飛び降りると、くぁっと欠伸をしてソファーに転がった


「寝るの?」


と、問えば片目を開けて頷いた


「はい。おやすみなさいませ」


それから1分もたたないうちに名前はぐっすりと眠りについた


―雨の日も変わらず

(いつでも気儘に動く彼女)

この子でシリーズ書いてみたいな
20120131

[ 4/16 ]
[] []
[list][bkm]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -