最終的に




届いた手紙。

それは招待状だった

俺が大好きなあの子の結婚式の――




「出席、欠席か…」


出席して、あの子の綺麗な花嫁姿を見るのもいいもしれない

でも、素直に祝ってあげることはできない

それに他の人の隣で幸せそうに笑う名前ちゃんを見て、絶対に耐えられない

招待状の欠席に丸をつけて、出そう

招待状の入っていた封筒を開けて、中身を戻そうとしたとき、中に小さな紙が入っていた

それを指でつまんで取り出す。

そこに書いてあった名前ちゃんからのメッセージを呼んで

俺は決めた

やっぱり結婚式は欠席しよう。

でも、結婚式には行く。

誰よりも好きになった君を奪いに――



―最終的に

(待ってます相馬さん。)


花嫁を奪いに行け
20120123

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