そんな君にそんな愛
※夢主腐女子
『櫂とさー、アイチくんってラブラブだと思いません?』
名前は壁に寄りかかって、櫂とアイチのファイトする様子を見ながら呟いた
「いや、それはないっしょ。てか櫂に言ったら起こられるぞー、名前」
その発言に櫂の気持ちを知っている三和は苦笑いを浮かべる
『えー、やだ怖い。じゃあ櫂アイじゃなくて、三和櫂でもいいよ。私は』
三和の櫂が怒る発言を華麗にスルーして、名前は自分の気持ちを語り始める。
「おい、まじかよ!?それはやめてくれよ!」
リアルに自分と櫂がいちゃつく姿を想像したのか、三和は小さく「うげ」と呟く。
『てか、櫂がよく"イメージしろ"って言うけど、つまり櫂とアイチくんの幸せな結婚生活をイメージって意味だよね』
「違う」
『…うわぉ』
自分の妄想を即座に否定したのは三和よりも落ち着いた声。
名前がゆっくり視線を上げると、いつのまにやらアイチとのファイトを終わらせた櫂が目の前に立っていた
名前の背中を冷たい汗が伝わる
「名前」
『…ハイ』
「俺はアイチにも三和にもお前が思っているような感情は持っていない」
『…ハイ』
櫂の怒気に後退ろうとする名前。だが後ろは壁。逃げ場は無い
「名前。」
櫂は名前をじっと見つめると、ゆっくりと口を開いた
「俺は、お前が好きだ」
櫂の発言にカードキャピタル内の人間全員が櫂と名前に視線を集中させる
みるみるうちに真っ赤に染まっていく名前の顔。
『わ、私も…好きです…』
櫂は名前の返事に満足そうに微笑むと、冷やかしの声が上がるカードキャピタルから、名前と手を繋いで出ていった
―そんな君にそんな愛
(好きじゃなきゃ考えられない!)
――――――
第1話の再放送で
櫂とアイチが可愛すぎた
20120709
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